「在宅勤務 交渉の仕方」「上司 在宅勤務 言い出せない」で検索してこの記事にたどり着いた人は、今まさに切り出すタイミングを悩んでいるところかもしれない。この記事では、僕が実際にどう交渉して、なぜすんなり通ったのかを正直に書く。
きっかけは、奥さんの二人目妊娠だった。お腹の子がこの先どうなるかは誰にもわからない。それでも「何かあってからでは遅い」と思い、先に動くことにした。
まずは上司と社長に、はっきり意思表示をした
状況がまだ不確定なうちから、上司と社長に在宅勤務をしたい意思をしっかり伝えた。曖昧にぼかさず、「今後こういう可能性があるので、在宅勤務を検討させてほしい」とはっきり言葉にしたのがポイントだったと思う。
社長からの返事は「上司がいいって言えばいいんじゃないかな」。そして上司からも「僕ならいいよ」と、拍子抜けするくらいすんなりOKが出た。
出社が必要な業務は、正直に打ち合わせで決めた
とはいえ、どうしても出社しないとできない物理的な印刷業務があった。これは誤魔化さずに上司と打ち合わせをして、週に1日だけ出社するという形に落ち着いた。
出社する日には印刷の仕事はもちろん、悩みごとの相談やそのほかの業務報告もまとめて行うようにした。在宅と出社を切り分けるだけでなく、出社日の使い方までセットで決めたのがよかったんだと思う。
「曜日関係なく出社することもある」と、自分から言った
僕はIT関係の部署に加えて、会社の委員会やエコアクション21の担当も持っていた。相手の都合に合わせないといけない突発的な用件が発生することもある。
この点については、上司から言われる前に自分から「曜日に関係なく出社することもあります」と申し出た。会社側に配慮を求めるだけでなく、自分からも歩み寄る姿勢を見せたことが、信頼につながった気がしている。
最後は会長の判断。ここもすんなりOKだった
上司と社長の了承が取れても、最終的には会長のOKが出て初めて在宅勤務が正式に決まる。会長への話は上司がしてくれた。
結果は、ここでもすんなりOK。会長いわく「お前の部署なら大丈夫でしょ」とのことだった。さらに上司や社長からは、「他部署からの突発的なトラブル対応も、いつも優しく丁寧に最後までちゃんとやってくれているから」と理由まで伝えてもらえた。
交渉のテクニックというより、日頃の仕事ぶりが見られていたからこそ、この話がすんなり通ったんだと思う。
あえて、社内には公にしなかった
在宅勤務が決まったことは、あえて社内に大々的には公表しなかった。工場勤務など、どうしても在宅勤務が実現できない部署の社員から不満やクレームが出るかもしれないと思ったからだ。
在宅勤務をして1年経った今
結局、僕が在宅勤務をしていることはほとんどの社員に知られてしまっていた。それでも、社長いわく不満やクレームは出ていないとのことだった。
むしろ、上司や周りからの評価は悪くなるどころか好評で、来季には昇進の話まで出てきている。
上司や社長は「こういう働き方も、今の時代は全然アリだと思う」「優秀な人材でも、家庭の事情で不採用になってしまうパターンもある」「多様な働き方を積極的に取り入れないと、優秀な人材は集まらないかもしれない」と言ってくれた。
型にはまってきたからこそ、自由を手に入れられた気がする
『No No Girls』を見ていて、ちゃんみなが語っていたこの言葉が刺さった。
「自由なことをするためには、型にはまらなきゃいけないことがある」
ちゃんみなはこれをゲームに例えていた。ゴールを達成するために、やりたくないことや目の前の課題をクリアして初めて、本当の自由が手に入るという話だ。ただ好きなことだけをするのではなく、基礎やルールを理解し、やりたくないことにも向き合う過程こそが、結果的に自己表現の幅を広げ、自由をもたらす。番組でも参加者に語られ、多くの共感を呼んだ言葉だ。
この話を聞いて、自分の在宅勤務のことを思い出した。特別な交渉術があったわけじゃない。目の前の仕事にちゃんと向き合って、日頃の仕事ぶりという「型」を積み重ねてきたからこそ、在宅勤務という自由を、上司や会長から融通してもらえたんだと思う。
理解のある会社で、本当によかったと思っている。
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