2026年の今、「未経験からWebデザイナーへ」という話をすると、
こう言われることがある。
「AIがあるから今は簡単でしょ?」
違う。むしろ逆だ。
AIが使いこなせる人間とそうでない人間の差は、2年前より広がっている。
スキルゼロで飛び込んだ僕が経験した就職活動は、今の時代においてもまったく色あせていない地獄だった。
パワハラから逃げた、それがすべての始まり
当時、僕は車関係の営業をしていた。
毎朝、出社するたびに胃が痛んだ。上司からの詰めは日常茶飯事で、
怒鳴り声が響くオフィスに8時間いるだけで消耗した。「このままでは壊れる」と思い、逃げるように退職した。
貯金は150万円ほど。計画はゼロ。
あったのは、大学時代に少しだけHTMLを触った曖昧な記憶と、
「 なんとなくWebデザイナーってかっこよくない?」という根拠のない憧れだけだった。
「未経験歓迎」という罠
転職サイトを開くと、「未経験歓迎」「学歴不問」の文字が目に飛び込んでくる。
これが罠だった。
片っ端から応募して返ってきたのは、お祈りメールの嵐。
履歴書のデザインを変えようが、志望動機を書き直そうが、書類選考すら通らない日々が続いた。
当時の僕には「ポートフォリオ」という概念すらなかった。
2026年に同じことをやったら?
今なら断言できる。同じやり方では、もっと惨敗していた。
採用担当者が見ているのはスキルだけではない。AIツールを使いこなせるか、自分で考えて動けるか、ポートフォリオに「思考の跡」があるか——そういうことを見ている。
でも逆に言えば、勉強の入り口はあの頃より圧倒的に整っている。
無料で学べる教材、AIによるコードアシスト、ノーコードツール。
壁は低くなっているのに、乗り越えた先にいる人が少ない。
だから今も、チャンスはある。
次の話では、書類選考を突破したアルバイト面接で、ある社長から心をえぐる言葉を浴びせられる。でもその言葉が、僕の転職活動をガラッと変えることになった。

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