【第5話】入社して1週間で辞めた会社の話ーーブラック企業の見分け方も全部教える

「社訓、もう一度!声が小さい!」

入社初日の朝礼。オフィス全員で社訓を絶叫させられた。これが、1週間後に辞めることになる会社との最初の記憶だ。

目次

半年越しでつかんだ内定

6ヶ月の就活を経て、ようやく内定が出た。

「デザインからコーディングまで、裁量を持って働ける」という求人文句に心が躍った。ポートフォリオを評価してもらえた感覚があり、長いトンネルを抜けた気がした。

入社初日の衝撃

出社した瞬間、空気が違った。

従業員が軍隊のような統制された動きをしている。フロアに怒鳴り声が響いている。朝礼では全員起立して「我々はぁ!顧客の満足のため!己の限界を超え!圧倒的成果を出すことを誓いますッ!」と絶叫。声が小さいとやり直し。

クリエイティブな仕事をする場所ではなかった。

1週間で見えてきた実態

勤怠の改ざん:22時まで働いても「19時と記録しろ」と指示された。これは明確な労働基準法違反だ。

強制的な徴収:社員の誕生日に「プレゼント代」として給与から天引きされた。

根性論の支配:「3日徹夜してプロジェクトを終わらせた」という武勇伝を毎朝聞かされた。

5日目の金曜日、退職を決めた。上司に伝えると「根性なし!石の上にも三年だ!」と言われたが、もはや何も感じなかった。

2026年でもブラック企業はなくならない

「最近はブラック企業も減ったんじゃない?」と思う人もいるかもしれない。

甘い。

2023年以降、働き方改革の法整備は進んでいる。でも制度と実態は別だ。勤怠の改ざん、サービス残業、精神論支配の職場は今も存在する。特に中小のWeb系企業は、採用難を背景に「育てる」という名目で搾取するケースがある。

ブラック企業を見分けるチェックリスト:
– 面接が異様に短い・浅い(人を見ていない)
– 求人票に「やる気」「情熱」が多用される
– オフィスの雰囲気が体育会系
– 「残業はあるけどやりがいがある」という表現
– Googleの口コミ評価が2点台以下

一つでも当てはまったら、追加で調べることをすすめる。

辞めて正解だったか

正解だった。

あの環境にいたら、Webデザインへの興味ごと消えていたと思う。
心が折れる前に逃げることは、弱さではない。

「石の上にも三年」という言葉は、正しい石の上にいるときだけ有効だ。

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