「このクラスからWebデザイナーとして就職できるのは、毎年1〜2人です」
入学して1ヶ月。講師のこの一言で、訓練校の空気が凍りついた。
職業訓練校に落ちた話
社長に教えてもらった翌日、ハローワークで手続きをした。
Webデザインコースへの応募書類を出して、2週間後——不合格通知が届いた。
学校にすら落ちた。
正直、笑えなかった。
気を取り直して別の訓練校のコースに応募し、今度はなんとか合格。
6ヶ月間、週5日通う生活が始まった。
訓練校の実態
クラスは20人。20代から40代まで、転職希望者が集まっている。
学ぶ内容はIllustrator・Photoshop・HTML・CSS・WordPressの基礎。6ヶ月でひと通り触れる。失業給付を受けながら学べるので、経済的な負担はない。
正直に言う。授業のレベルは高くない。
今であればYouTubeとAIで独学できる内容がほとんどだ。ただ、強制的に毎日通う環境があること、同じ境遇の仲間ができること——そこに価値があった。
就職率10%以下という現実
「このクラスから就職できるのは毎年1〜2人」という講師の言葉は、脅しではなかった。
制作会社や広告代理店のWebデザイナー職は、訓練校卒業生には基本的に門が閉まっている。彼らが求めているのは即戦力だ。6ヶ月でIllustrator触りましたというレベルでは話にならない。
この現実を知ったのが入学1ヶ月目。僕は授業中にこっそり求人を調べ始めた。
「授業を受けながら就活する」戦略
訓練校の授業を受けながら、並行して就活を始めた。
ポイントは、制作会社ではなく事業会社を狙うこと。自社サービスを持つ会社のWeb担当なら、即戦力よりも「一緒に育てられる人材」を求めているケースがある。
2026年現在、この戦略はさらに有効になっている。AIツールを積極的に取り入れようとしている事業会社は、「AIを使って効率よく動ける人」を探している。経験より姿勢を見ている会社は確実に増えた。
訓練校に行くべきか?
結論を言う。条件が揃っているなら行く価値はある。
– 失業給付が受けられる状況であること
– 自己管理が苦手で独学が続かないこと
– 同じ境遇の人と切磋琢磨したいこと
この3つが当てはまるなら、訓練校はいい選択だ。ただし、授業だけで就職できると思って通うと裏切られる。授業は「最低限の土台」だと割り切って、自分でポートフォリオを作り続けることが唯一の正解だった。

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